中古マンションの大規模修繕と我が家のリノベーション時期が重なってしまったら?

中古マンションの大規模修繕と我が家のリノベーション時期が重なってしまったら?
リノベーション
中古マンションのリノベーションを行う時期は、もちろん人それぞれの時期で進めることがほとんどですが、大きく分けて、
1:中古マンション購入時、入居前にリノベーションを行う
2:中古マンション購入後、そのまま入居し、数年後にリノベーションを行う
場合と2パターンに分かれます。
深掘りをすると、ご家族のタイミングやご自身の資産状況なども時期に影響をしてきますが、入居前なのか、入居後にするのかの違いとなります。
仮に入居後、数年経過したときにリノベーションを検討し出したとき、マンション全体の大規模修繕時期と重なってしまったら専有部分のリノベーションはできるのでしょうか?
どのマンションでも必ず行われる大規模修繕とあなたのリノベーションの時期について解説していきます。

マンションの大規模修繕とは何か?

どのような建物でも劣化箇所や不具合が年数と共に目立ってくるのは避けられることではありません。
新築と同じように保つことはなかなか難しいことです。
多くの分譲マンションでは、12年に1度マンション全体の大規模修繕を行っており、国土交通省でも1回目の大規模修繕は12年と推奨をしています。
この大規模修繕を行うことで劣化部分や、外壁を修繕し、建物全体の維持管理をすることで、専有部分の所有者の安全を保っています。
しかし、大規模修繕は共有部分のみの修繕となり、各部屋の専有部分は修繕の対象外となります。

期間はどのくらい?

工事期間に関しては、マンションの規模やどこまでを今回の大規模修繕で行うのかによって異なりますが、小規模のマンションでも2〜3ヶ月、何百世帯もある大規模マンションは3ヶ月以上、中には全て終わり足場の解体まで10ヶ月の期間を要するマンションもあります。
しかし、いきなり今日から大規模修繕を始めます!と通達され、工事が始まるわけではありません。
マンションには長期修繕計画という資料があり、新築からどのタイミングで大規模修繕を行うかを記した計画書が購入時に渡されるケースがほとんどです。
稀に長期修繕計画を立てていないマンションもありますので、その場合は購入時にチェックをすることをおすすめします。
多くは長期修繕計画を元に大規模修繕の期間を決めていきます。工事に入る1〜2年前から大規模修繕に関する動きが活発になり、入居者の中より修繕委員会が発足され、マンション管理会社と共に打ち合わせを重ねていきます。
本格的に工事に入るまで1〜2年程度となるのです。

専有部分のリノベーションが大規模修繕と重なったら?

大規模修繕は1〜2年前から住民に対しての説明会や、計画書の配布などお知らせが届くようになります。
では、専有部分のリノベーションは大規模修繕期間と重なってしまっても問題ないのでしょうか?
リノベーションの工事は、数日で終わる工事から、スケルトン状態からのリノベーションのような大規模な工事までさまざまです。
大規模修繕中は工事の業者が多く出入りをしたり、バルコニーの使用ができない期間があったり、窓を開けられなかったりと、何かと制限生活が続きます。
リノベーション工事は、大きな材料を部屋まで持ち運んだり、バルコニーや共有廊下に一時的に資材の置き場にしたりと、専有部分の工事ではありますが、共有部分も使用する可能性が充分考えられます。
また、専有部分のリノベーション工事の影響で、大規模修繕工事の日程に遅れが生じるようなことがあってはいけません。
本来であれば、大規模修繕期間にリノベーション工事を行わないことが最善の策ですが、リノベーションの施工業者とあなたの予定などを考えたときにどうしても重なってしまうようであれば、必ず管理会社に確認を取りましょう。
リノベーションは工事の内容によって管理組合の許可が必要となるので、許可申請の際に大規模修繕期間と重なることも確認を取ってもいいですね。

大規模修繕中のリノベーションは騒音問題が緩和される

もし大規模修繕中のリノベーションも問題ない旨の回答をもらった場合、期間中のリノベーション工事はメリットがあります。
リノベーション工事は「騒音」に関して、お隣や上下階の住民に理解をいただくことが必要です。大規模修繕は日によってかなりの騒音が鳴り響くことがあるので、同じタイミングでのリノベーション工事の騒音が大規模修繕の騒音に掻き消されることもあります。
とはいえ、事前にご近所にリノベーション工事期間と騒音についてご挨拶をした方が無難ですね。
私たちリノベ不動産|ZOOHOMEは不動産とリノベーションのスペシャリスト集団です。マンションの大規模修繕ももちろん理解しておりますので、お気軽にご相談ください。
 

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